ドラマティックなバロック美術

16世紀に行われた宗教改革は17世紀頃からはじまりをみせる「バロック美術」に大きく影響を与えるものでもあったようです。16世紀の宗教改革においては、キリスト教が「プロテスタント」と「カトリック」に引き裂かれることになってしまったのです。

対立する両者はお互いの存在を批判するのですが、プロテスタントは宗教画の存在をタブーとされる偶像崇拝であると強く否定し、カトリックはプロテスタントの主張に相反するように、キリスト教美術のパトロンとして芸術家たちをサポートすることで宗教画の作成を促すようになるのです。

そしてこのようなカトリックの活動が生み出した美術様式をバロックと呼ぶようになるのです。バロック美術の特色はドラマティックさであるなどとも言われいます。教会の装飾などにみられるバロック様式は、見る者を感情移入させるような意図があるそうです。

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