西洋美術史における絵画作品には、横顔の肖像画をみかけることが数多くありますが、このように真横からの人物を捉えた肖像画を「プロフィール」と呼ぶそうです。
肖像画にプロフィールの技法が使用されていたは、古代ローマのコインに刻まれた君主の肖像画までさかのぼることができるようなのです。
現代においてはプロフィールと言いますと自己紹介を連想する方がいらっしゃるかもしれませんが、古代ローマのコインに刻まれた君主の横顔は、まさに彼の存在を一般庶民に知らせるための自己紹介でもあったようなのです。
中世の頃に描かれた肖像画の作品は、主に貴族たちの姿であったようですが、ルネサンス期にさしかかるとその頃に豊かになりはじめた商人たちからの注文が増えていったそうです。